【21年の労災死、過去最少】・・・厚生労働省
重大災害も減少
◆ 平成21年の労災死亡者数が過去最少に――厚生労働省の死亡災害・重大災害発生状況調査で分かったもので、死亡者数は1075人、重大災害発生件数も前年を53件下回る228件にとどまった。
死亡災害は、前年比で193人、15.2%減少し、初めて1100人を下回った。業種別では、製造業、建設業、交通運輸業、陸上貨物運送事業で減少したのに対して、鉱業、港湾荷役業で増加している。
一時に3人以上が死傷・罹病した重大災害は、前年比53件、18.9%減少した。いずれの業種でも減少したが、なかでも建設業で前年比18件と大幅に減少している。
危険予知活動などの現場における安全衛生活動やリスクアセスメントなどによる先取り型安全衛生対策の普及が功を奏した。リーマンショックに始まる経済活動の停滞も大きく影響しているものと思われる。